■『PERSONA -trinity soul-』DVD第1巻発売記念イベントを開催 【その1:イベントレポート】 |
ゴールデンウィークが明けて最初の週末。5月11日には、東京・竹橋の科学技術館サイエンスホールにて『PERSONA -trinity soul-』DVD発売記念イベントが開催された。 イベントは、午後からと夕方からの2回公演。いずれも満席となるほど多くのお客さんにお集まりいただいた。レポートは第2部のステージの様子を紹介する。
綾凪署の一日署長、めーこりん(阿澄佳奈さん)とかーこりん(中原麻衣さん)の前説(影ナレ)を受けて幕が上がるこの日のステージ。司会を務めるのは、アニメ通のお笑いタレントとして、数多くのアニメイベントでMCを務めているはりけ~んずの前田登さん。「萌え」の文字が大きくプリントされたジャケットが目を引く中、順番に出演キャストを呼び込んでいく。
神郷諒役の子安武人さん、神郷慎役の岡本信彦さん、神郷洵役の沢城みゆきさん、茅野めぐみ役の阿澄佳奈さん、守本叶鳴役の中原麻衣さん、榊葉拓朗役の田坂秀樹さんが、ステージへ上がると、さっそく岡本さんの制服姿や、田坂さんのアフロヘアに会場の注目が集まる。そんな中、最初のコーナーであるトークコーナーが開始されたのだ。
まずは、ご自身の演じる役を紹介し挨拶する出演者のみなさん。
子安さん:
「諒は綾凪署の署長をしている男性。やさしさを内に秘めた人です」
岡本さん:
「慎はいい兄といい弟をもった、とても素直な次男です。最近は、兄としてがんばっていますが、シリーズを通して視聴者目線のキャラクターですね」
沢城さん:
「洵はおとなしく、しっかりと状況判断をして行動ができる子で、前へ突き進んでいってしまう慎を、後から理性で抑える役回りをしています」
阿澄さん:
「めぐみは元気で明るく、わかりやすい性格で、人を思いやれる子だと思うのですが、拓朗の気持ちにはどうやら気づいていないみたいです」
中原さん:
「叶鳴ちゃんは、慎のことがいつの間にか好きみたいです。どこで"ささった"のかがとても気になっています(笑)」
田坂さん:
「拓朗は、慎くんのクラスメイトです。アフロです(笑)けっこう男気があって友情に厚いタイプの子ですね」
続いて、ステージ上にプロデューサーの大松裕氏(A-1 Pictures)をお招きして、『PERSONA -trinity soul-』という作品の魅力を掘り下げていく。
大松氏からは、
「"ペルソナ"という異能の力が実際にあった時に人はどのように受け入れていくのか? 今までのアニメになかった兄弟間の描写、よりリアルな兄弟像を描きたかった。現実空間でありながら、現実世界とは異なる仮想世界の描写も盛り込んでみたかった」
と、3つコンセプトをもって制作されていることが語られた。
さらに『PERSONA -trinity soul-』では"3"という数字がとても大きな意味を持っているので、特に注視してほしいということ、そして、富山県が舞台となっていることについて
「"ペルソナ"という空想の産物を描くにしても、現実的な舞台を設定したかった。それでいて富山県は神秘的な雰囲気を持つ街であることからモチーフとした」
との思いがコメントされた。
この他にも、出演者からもさまざまな質問がぶつけられ、この作品に盛り込まれている他のアニメ作品では見られないさまざまな要素が、魅力として語られていくのだった。
次に届けられたのは、「出演キャストが選ぶ名場面シーン」のコーナー。
このコーナーは、キャストの皆さんが選んだ名場面の映像を見ながらその魅力を語っていくものだ。
キャストのみなさんがそれぞれ選んだシーンを紹介すると、
「これで拓朗の立ち位置が決まった」と、田坂さんはチョイスしたのは、8話の拓朗とめぐみが肝試しをするシーン。 「不良に見えるけど、実はヘタレ。でもやるときにはやる、そんな人物像が自分の中で固まった」と語った。
中原さんがチョイスしたのは、まゆりのケータイの中の統馬の写真。いいシーンの中でのひとコマですが、中原さんにとっては個人的に笑ってしまうほど、統馬の素の表情がハマっていた1シーンだ。
阿澄さんがチョイスしたのは、クラスメイト同士でカラオケボックスへ遊びに行くシーン。ジャージ姿のめぐみが、恋愛にうとい彼女らしさを表しているようだった。
沢城さんがチョイスしたのは、怖い話で慎が怯えてしまうシーン。沢城さんにとっては慎と洵が会話をしているシーンは、お気に入りのものが多いという。
さらに岡本さんは、16話でペルソナを奪われそうになっている慎が諒を思い浮かべるシーンをチョイス。
子安さんは、13話で雪の中で諒が倒れるシーンをチョイスしているのが印象的だった。
そしてコーナーは、「PERSONAオリジナル 2コマ劇場」のコーナーへと進む。
『PERSONA -trinity soul-』の場面から2コマを選び、1コマ目はオリジナルの台詞で、2コマ目はそれを受けてのアドリブの台詞でつなげるもので、2コマ目のオチの妙もさることながら、生アフレコでも楽しんでもらおうというものだ。 ちなみに、2コマ目のオチの台詞は、第1部のものとは変化をもたせていたので、2回見に来られた方にも楽しめる内容になっていた。
この後、コーナーは喜多修平さんによるオープニングテーマ「Breakin' through」の歌唱を届けるミニライブのコーナーへ。
この中で、第1回アニソングランプリの優勝のことに触れるMCの前田さん。
彼が投げかける質問に喜多さんは、
「自信がなかったので、優勝が決まった時には『うっそ~ん!』となってしまった」
とコメントしたほか、『PERSONA -trinity soul-』のアフレコにも参加したこと、キャストたちとカラオケに行ったエピソードなども紹介された。
そして、チャンピオンの腕前を見せるべく、「Breakin' through」の歌唱へ。 「魂をすり減らす」ほどの熱い歌唱は、聴く者の魂をも揺さぶるものとなった。
さらにイベントはゲームのコーナー「紅白ペル合戦~クマの中身は誰だろうな!?」へと続く。
このコーナーは、女性キャストチームと男性キャストチームに別れての対抗戦なのだが、ペルソナと言えばクマのぬいぐるみ。 諒がクマのぬいぐるみを着て、子どもに風船を配っているシーンが名場面にもなっているが、それをイベントでも披露してしまおうという出し物がステージ上で展開されたのだ。
岡本さん、田坂さん、喜多さんの3人が、クマのぬいぐるみの中に入り、誰がどのクマの中にいるのか、女性キャストの3人が当てるというもの。 見事3頭とも正解すれば女性キャストチームの勝利。 1頭でも不正解だと男性キャストチームの勝利となる。
そんな中、3頭のクマが登場。 1頭はアフロヘアのかつらをかぶり、1頭はシロクマのぬいぐるみだ。男性キャストチームは、イメージを混乱させる戦法に打って出たが、女性キャストチームも負けてはいない。 踊りをリクエストしたり、アフレコをしているときの動きをリクエストするなど、その仕草から3人を当てようと試みたのだ。
その結果、普通のクマは岡本さん、アフロヘアのクマは喜多さん、シロクマは田坂さんと見事正解。 勝利した女性キャストチームには、富山のお土産の地酒が賞品として贈られた。 ちなみに、第1部の対抗戦でも、3人の意見を合わせるゲームで女性キャストチームは勝利を収めた。
この後、サイン入りポスターがあたるプレゼント抽選大会が行われ、ついに閉幕を迎える。 それぞれに、TVアニメのクライマックスへ向けての見どころや、意気込み、クマのぬいぐるみを着た感想に触れて『PERSONA -trinity soul-』DVD第1巻発売記念イベントは閉幕するのだった。
なお1回目の公演では、5月5日に誕生日を迎えられた子安さんのお祝いするコーナーも、サプライズで行なわれた。 バースデーケーキの登場に、バースデーソングを歌い、会場のファンの人たちも一緒にお祝いしているようすがまた印象的なものとなった。
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